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うつわ道楽

No.234 梅ジャム

 我が家の裏庭の白梅。もう老木に近い木に今年は驚くほど沢山の実がついた。今まで実を拾ってもせいぜい10数個で、梅干しや梅酒に出来るほど無く、買って来た梅で漬けていた。

2ヶ月ほど前、庭に青い小梅がいくつか落ちていた。見上げてみると小さい梅がぎっしり付いる。大きく育つ事はないだろう、と思ってその時小梅を1キロほど収穫して梅干しに漬けた。それが、意に反して小梅はどんどん大きくなり、売っている梅と遜色ないほど大きく育った。そしてひと月ほど前からは日に20個くらいずつ落ちて来た。朝夕拾うのだけれど、容器を持って行かないと手には乗り切らないほどの数だ。落ちた時に石や枝で傷がつく物も多く、熟し具合もまちまち。せっかく自宅で収穫したのだから、余さず使いたい、と欲張ってどう使ったものか頭を悩ませた。先に漬けた小梅は有るけれど、量が溜まった所で大きい実でも梅干しを漬け、青くて傷の少ない実は梅シロップ、梅酒も漬けた。傷はあるけれど熟している残った実で何が出来るかしら、と調べて梅ジャムを思いついた。

梅の実は洗ってへたを取って下茹で。冷めたところでひとつずつ種と実を分ける。茹でているのでかなり水っぽいが、これに砂糖を加えて30分ほど煮詰めると完成。味見してみると、酸味は結構強いけれど、中々美味。思っていたより量も沢山出来て、多めに用意した瓶を全部使い切った。

 自家製パンにつけて食べようと、ジャムを瓶から取り分けた器は萩焼のぐい呑み。第11代 三輪 休雪 のもの。パンは以前使った古染付に盛ったので、ジャムも和の器を選んだ。100%自家製ジャムと思うと美味しさもひとしおで、しばらく楽しめそうだ。

器 萩焼 ぐい呑  径7cm 高6cm

作 第11代 三輪 休雪