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うつわ道楽

No.133 玉蜀黍のかき揚げ

 ずいぶん前の話だけれど、夏場に行った天麩羅屋で玉蜀黍のかき揚げが出た。玉蜀黍は好きで、よく買って茹でたりしていたけれど、天麩羅はその時初めて食べた。甘い粒が口の中で弾けて、少量の塩が更に甘さを引き立てる。美味しくてそれ以来、家でも作るようになった。

夏野菜は天麩羅にするととても美味しい。特に茄子は欠かせない。他には南瓜やアスパラガスも好きだが、今日は隠元豆を揚げてみた。海老や烏賊などの魚介類が無くても野菜だけで満足。冷たいビールといただくと暑い日でも食欲が増す。

この皿は古染付で、見込みの中央に枝を張った松が描かれ、少し立ち上がった縁は祥瑞になっている。幾何学模様の他に竹と梅が描かれて松竹梅が揃う。輪花になった皿の縁には鉄釉で茶色が回してある。この手法を口紅、と呼ぶらしい。我が家にある古染付の皿の中では、しっかりした作りと几帳面なフォルムで力強さを感じる。

器 古染付皿  径20cm 高3,5cm

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