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うつわ道楽

No.134 白玉団子

 毎年、暑い季節に一度は作る白玉団子。粉を練って茹でて、プカプカ浮いて来た白玉を氷水に取って冷やす。餡は大抵は市販の缶詰などを使うけれど、こちらも冷たく冷やしておいて盛り合わせる。出来立てのモチモチ感がたまらなく美味しい。暑い日でもすーっと汗が引いてほっ、とひと息つく。

 伊万里焼は我が家には少ないのだけれど、その中でお気に入りの蓋付きの向附を使った。5つ組の中の2つには金直しがしてある。本体に細い入(にゅう)とホツ(欠け)が有り、それぞれに金継ぎの直しが施されている。大切に使われて、愛されて来たのだと感じる。最近は『金継ぎ』が流行っているようで、習い事の中にもランキングされたりする。傷が出来ても大事に使うのはとても喜ばしい事だし、直してでも使いたいと思う器に出会えるのも幸せな事だと思う。私には大事で大好きな器が沢山あって、贅沢な事だ、と今更ながら改めて感じる。

器 伊万里焼 色絵蓋付向附 径9,5cm 高5,5cm(蓋込 7cm)

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