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うつわ道楽

No.141 白瓜とわかめの酢の物

 瓜科の野菜は結構多い。胡瓜に冬瓜、南瓜、ゴーヤ、メロンやスイカ。胡瓜に近いように思うズッキーニは、瓜科の中でも南瓜属だそうだ。我が家でも頻繁に食卓に登場する野菜が多いのだけれど、今日の白瓜は今まで自分で料理に使った事はなかった。白瓜の漬物は好きで見つけると時々買うのだけれど、素材としては使った経験が無い。今時期はよく八百屋で見かけるようになったので買ってみた。

レシピを探すとやはり浅漬けなどの漬物が多い。でも、ちょうど生わかめが手元に有ったので一緒に酢の物にした。白瓜は種と綿を取って薄く切ってから、少し塩をして暫く置く。淡い緑の果肉が半透明に透き通って美しい。見た目で想像した通りのシャキシャキした食感。胡瓜よりもきめの細かい果肉で、青臭さも少ないようだ。今や胡瓜は一年を通して手に入るけれど、この白瓜は季節感が味わえる。今後は私のレパートリーに加わる事になりそうだ。

絵がわりの器は白井 半七の汲み出し茶碗。(白井 半七の器は、No.56, No.132でも登場)小鉢として使いやすい形と大きさ、深さだったので小向こうに使った。手前は酢の物、奥の器にはとろろを盛った。初めは5脚か10脚揃っていたのだろうけれど、今の我が家には4脚だけある。半七が得意とする乾山風の絵はもちろん素敵だけれど、見込みの、轆轤目が浮き出た僅かな凹凸に釉薬が溜まって淡いブルーのガラス質が透けた肌は、その絵を更に引き立てる。本体の質感や大きさの上に、軽いタッチで描かれた絵の技量、さすがは白井 半七と改めて魅入る。

器 乾山風 絵がわり 汲み出し茶碗  径9cm 高6cm

作 白井 半七

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