カテゴリー
Uncategorized

うつわ道楽

No.151 お煎茶

 温かいお茶でほっとする季節。時には華やかなお湯呑みで、ゆっくりいただく気持ちのゆとりを持っていたいものだと思う。頂き物の美味しい栗蒸し羊羹と共に濃い目のお煎茶を味わった。

 細かく几帳面な絵付けに、金を施したこのお茶碗は川瀬 竹春(1923-2007 順一)の作。過去にも登場している初代 川瀬 竹春の長男で、1949年(昭和24年)に父と共に大磯へ転居、その後に父と共に古余呂技窯を作った。2代 竹春を襲名するまでは順一の『順』の字を銘としていた。この湯呑茶碗はその『順』と記されていて、祥瑞のお茶碗と一対の箱に入っている。初代 竹春の作風を受け継ぎ、初代ともども私の好きな作家さん。数えてみたら初代、2代併せると過去6回(No.6,13,45,51,58,122)も登場している。

白磁に赤と黄と透明感のある緑。金も薄れずにきれいに残っていて美しい。細かいながらも大らかさが有ってとても風格を感じる。

器 赤絵金蘭手 湯碗  径7,5cm 高9cm

作 古余呂技窯 2代 川瀬 竹春 (順一)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です