No.155 茹で卵
ひとり用の、なんとも可愛いエッグスタンド。脚の付いた小さいタンブラーの様な形のエッグスタンドは見た事が有ったけれど、このソルト&ペッパー入れまでセットされたエッグスタンドは見た事がなかった。英国人はこんなお洒落な器で茹で卵を食べるのかしら、と驚いた。小振りのソルト&ペッパーは、底に穴が開いていて、そこからそれぞれ塩、胡椒を入れて、コルク栓で蓋をするように作られている。
このSusie Cooperは、1936年に作られた〝GREY LEAF“というシリーズのもの。調べると、ミート皿の大きい皿も作られていたようだが、我が家に有るのはひとり用の朝食用としてまとめられたワンセット。このエッグスタンドの他に、ティーポット、ミルクピッチャー、カップ&ソーサー、パン用の皿とサラダボウル。元々、これが揃いで作られていたのかは判らないが、ロンドンのアンティークマーケットで見つけた時は、これがワンセットで売られていた。
柔らかい青空のようなブルーが美しい。淡いグレーの細い線で繊細に描かれた葉は、最初鳥の羽かしら、と思ったほど軽やか。どんなレディー、またはジェントルマンがこれで朝食を摂っていたのだろう、と想像が膨らむ。
器 ソルト&ペッパー付エッグスタンド 幅8cm 奥行8cm 高4,5cm
作 Susie Cooper (England)