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うつわ道楽

No.185 焼茄子

 代表的な夏野菜のひとつ、茄子。カリウムや食物繊維が豊富で、夏バテ解消にも良いそうだ。やはり旬の野菜は、その季節に身体が対応するために必要な要素が含まれていて、自然の恵みの奥深さに感動する。美しい茄子紺色の皮には、抗酸化作用の有るポリフェノールが豊富で、皮ごと食するのが効果的。とは言え今日は焼き茄子なので、香ばしく焼けた皮は外してある。我が家の焼き茄子は、白胡麻と削り鰹、おろし生姜と醤油でいただくのが定番だ。

 涼しげな空色の向付に盛った。これは、古余呂技窯 2代 川瀬 竹春のもの。六角形のフォルムが特徴的。竹春の器は、我が家のお気に入りなので、過去に何度も登場している。(No.6, 27, 51, 58, 122, 151, 152, 158) 柔らかく丸みのあるボディで、竹春の器にはよく有る、厚みの有る口の作り。そこにも黄の花と緑の葉が描かれて、食べる時に器を覗き込む目を楽しませてくれる。絵の輪郭は釘彫で掘られ、そこに青、黄、緑、白、紫の透明感のある五彩が彩っている。見込みは白磁の白で絵は無いが、轆轤でついた渦巻きが表情を加えて美しい。

器 五彩 南蛮花鳥文 向付 径13cm 高6,5cm

作 古余呂技窯 第2代 川瀬 竹春