No.191 冬瓜の海老餡かけ
冬の瓜という名の夏野菜。冬瓜には際立った固有の味が無いので、お出汁や他の具材の味を含んで美味しくなる。私は煮物や中華風のスープによく使う。熱いままでもちろん美味しいけれど、暑い季節には早めに作って冷蔵庫で冷やしておくと、食欲の無い時でも冷たい喉越しで美味しくいただける。
餡掛けにする時は、鶏のそぼろにする事が多いけれど、今日は海老を使った。海老の赤い色が目に鮮やかで器と料理を引き立てる。使った白磁の染付は富本 憲吉のもの。箱には飯茶碗とあるけれど、小鉢ほどの大きさでご飯には少し小さい。透明感のある地肌に淡い呉須で梅の花が描かれている。とても涼しげな器で夏に使いたくなる。
器 染付 飯茶碗 五客組 径10cm 高8cm(蓋込み 本体5,5cm)
作 富本 憲吉 (瀬戸、品野辺りの窯にて)