No.192 桃のコンポート
少し前に桃をいただいた。その桃は熟しても身が硬く、カリカリしていて林檎のような食感。常温で少し熟れるのを待ってみたけれど、個体差が有るようで全く柔らかくならない桃が2つあった。どうしたものかと考えて、思いついたのがコンポート。硬いのが幸いして、実を崩さずに種を外せて、コンポートには最適な桃と気がついた。
水に砂糖、白ワインを加えて弱火で煮て、冷たく冷やして、味見をしたらとても美味。バニラアイスクリームと盛り合わせ、ミントの葉を飾ったら素敵なデザートが出来た。撮影に手間取ってアイスクリームが溶け始めたけれど、とても美味しくいただいた。
コンポートを盛った皿は、カットガラスの平皿。外側の底面に沿って大きく平らなカットがされていて、縁にぐるりと金が貼ってあるだけのシンプルなデザイン。購入したお店の仕入れ先はヨーロッパなので、ヨーロッパのどこかで作られたものと思われる。5枚揃っているけれど箱も無く、メーカー名や時代は不明。とても薄くてクリアなガラスのこの皿は、意外にも盛るものを選ぶ。ずっと難しいと感じていたけれど、今回でデザートを盛り合わせると映えるという事を学んだ。
器 カットガラス平皿 径14cm 高3cm
作 不明