No.1
ある時、道楽で集まった我が家の器に料理を盛って記録に残したいと考えた。もう何年も前の事だ。
我が家の器は、時代のある古い物が大半。縁あって今は私の手元に有る。多くの人々の手を渡って大事にされてきた器たちは、いずれまた次の誰かの手に渡り、大切に受け継いでもらいたいと願う。今、私の手元にあるこの器たちを記録にも記憶にも残したい。
主婦歴は長いが料理のプロではない。ブログも初めて。テクニックの未熟さはご容赦いただきたい。
日本の文化で新年のひとつの儀式、おせち料理。手持ちの器の大半は時代物、と説明していながら初回のお重は実は現代の作家さんもの。二人前の二段重ねに取り皿二で全四段段。漆の奥に透けて見える木目と木皮が美しい。
器: 木皮二段重箱 皿二枚付
作: 漆芸家 本間 幸夫
料理: 車海老の旨煮 紅白なます 洋風のし鶏 牛八幡巻 菜花 黒豆 叩き牛蒡 鰤 慈姑 洋風.五色卵