No.103 マッシュドパンプキン
もうすぐ冬至。日に日に日照時間が短く、気温は下がり、気分が沈みがちだ。寒さは年明けからが本番だけれど、この日を境に少しずつ明るい時間が長くなると思うとほっとする。今年は冬至南瓜を少しおしゃれに飾ってみた。
皮を薄く削いで茹でた南瓜は、水分を飛ばしてフォークなどで荒くマッシュし、バターと胡椒、塩で味をととのえる。私はレーズンを入れたのが好きだ。粗熱が取れたところで和えておくと、レーズンも柔らかくなり味が馴染む。南瓜の甘味にレーズンの甘味と風味がアクセントになる。更に、食べる直前にローストしたスライスアーモンドをトッピングする。この香ばしさとカリッとした食感がたまらない。
器はSusie Cooper(スージー クーパー)。我が家にある皿やカップ&ソーサーとお揃いの柄で、ドレスデンスプレーと呼ばれるシリーズのもの。両側に装飾的な持ち手が付いている。洋食器を揃いで食卓に出す事はまず無いけれど、この器は付け合わせやソースを入れたり、ひとりの時はサラダなどの副菜を盛るのにも活躍する。
元々、Susie Cooperの器はよく使われてる事が多く、ナイフの傷が付いていたりして程度の良くない物もよく見かける。この小鉢も見込みに薄く貫入状の染みがある。漂白剤を使っても消える類の染みではないけれど、これはこれ。人も歳を取ればシワも出来るしシミも有る。器だって長い年月使われていればいつの時代か、或いは初めからか多少の難が有ったとしても、それは長く大事に使われて来た証だ。私もこれからも大事に使わせてもらおうと思う。
器 ドレスデンスプレー手付ボウル 径12,5(17,5)cm 高5,5cm
作 Susie Cooper