No.104 オードブルプレート
街は賑やかな装飾で盛り上がる季節。少し華やいだ気分を味わおうと、好物を盛り合わせてオードブルプレートを作った。器はRene Lalique(ルネ ラリック 1860-1945)の大皿。こんなに大きい皿が食卓に載ると特別感が有る。
盛り合わせたのは4種類。生ハム、チキンロール、サーモンのサワークリーム添えとトルティージャ。トルティージャはスペイン風オムレツの事で、本当はもっと大きく作ると形がきれいにまとまるのだけれど、大きく作っても我が家では持て余す。だから少しの量で作ったため厚みと形は整っていないけれど、家で味わうにはこれで充分。チキンロールは私の定番料理。もも肉に塩胡椒して凧糸で巻き、フライパンでゆっくり焼くだけ。とてもシンプルなのだが作っておくと何かと便利に使える。サーモンは今年のおせちにも登場した。それぞれが単品だと変わり映えしないけれど、色鮮やかな緑の野菜やオリーブと共に盛り合わせると気分も変わる。これにワインとバゲットで週末気分を楽しもう。
Rene Laliqueの大皿は、Vases(花瓶)と言う名の1921年モデルで、1921-1923の3年間だけ作られたのだそうだ。同じモチーフで形やサイズのバリエーションはいくつか有ったらしい。少し判りにくいが透明に抜けている部分が壺型の花瓶で、活けた花が周りの模様に描かれている。皿だけ見ても存在感のある意匠と細工だけれど、食事が進んで料理が減って、皿の全貌が見えて来た時の楽しみも味わえる。
器 Rene Lalique Vases大皿 径31,5cm 高3cm