No.9
カフェ風にワンプレートに盛り合わせ、休日のブランチ。この時期が旬の芽キャベツ。ブロッコリとスナップエンドウ。濃い緑の野菜を茹で、大好きなアメーラトマトと作り置きのマカロニサラダ、キッシュも盛り合わせればこの大皿一枚で好物が揃う。
この花柄の大皿はイングランド製。Susie Cooper(スージー クーパー)が、まだ Gray’s Pottery 窯でペインターを経てデザイナーをしていた頃のもの。後の1929年、27歳の誕生日に独立して Susie Cooper を設立している。Gray’s Pottery 時代、この皿と同じ花を描いた小皿とデミタスカップ&ソーサーも所持している。それらは、地肌が少し黄味がかって優しい雰囲気に仕上がっているが、この大皿は白磁の肌に大胆な花柄と太い黒を基調としていて主張が強く、絵皿としての完成度の高さゆえ、料理を盛るのも躊躇する。これより後の時代の Susie Cooper は、より優しい色使いと柔らかいデザインのものが多く、それはそれで使い勝手が良いし好きなのだが、この頃の若き Susie Cooper のパッション溢れる作品は、私の宝物だ。
GRAY’S POTTERY MANLEY ENGLAND Susie Cooper