No.119 コーヒータイム
英国でお茶、と言うと紅茶のティータイムを連想する。コーヒーを飲む場面を思い浮かべるのが少し難しいのは、私だけではないかもしれない。でも食事の後にはコーヒーを飲む機会も多いのだろうかと想像する。英国の食器にもコーヒーカップやマグカップは有るし、きっと中にはコーヒー党の人も居るだろう。このコーヒーセットも英国、イングランドのもの。既に何度も登場している Susie Cooper(スージー クーパー)のデザインなのだが彼女のブランドではなく、Wood & Sons Ltd. と言う陶器製造の会社によって生産されたもの。
同じ柄の『チーズディッシュ』と呼ばれる器を、英国のアンティークオークションサイトで見つけた。それによると『インディアンレッドとヘアーブラウンで描かれたチューリップがアール・デコ風にアレンジされているデザインで、1935年のRoyal Academy British Art in Industry Exhibition.に出展されたもの』だそうだ。絵柄はもちろん、コーヒーポットやミルクピッチャーの蓋や注ぎ口、持ち手のフォルムがいかにもスージー クーパーらしく、優雅で可愛らしい。
本家のスージークーパーに比べると、釉薬が厚めに掛かっていて、濃厚なクローテッドクリームのような柔らかいクリーム色をしている。我が家では休日の朝食に使う事が多いけれど、この温かみのある色のカップ&ソーサーなら、ゆったりとした午後のコーヒータイムも楽しめそうだ。
器 コーヒーセット カップ 径7,5cm 高5,5cm ソーサー 径13,5cm 高1,5cm コーヒーポット 径(口、手込)18cm 高17,5cm ミルクピッチャー 径(口、手込)13cm 高6cm
作 DESIGNED By Susie Cooper FOR Wood &Sons Ltd.